2009年5月7日木曜日

志摩乃国 国分寺




5月7日

志摩地方は今日も雨です 明日昼頃まではぐずつきそう


明日5月8日は志摩市阿児町国府(こう)にある
国分寺のお釈迦様の「花祭り」です
地元では「ようかさん」として親しまれている


創建は天平時代(741年)


天平13年(741年)聖武天皇により仏教信仰のため1国1寺建立とした
志摩地方では首都であった国府(こう)に志摩国分寺が置かれたとある
 
その後何世紀もの間に何度も建て直され、現本堂は江戸末期1843年に完成したらしい
ご本尊は薬師如来で、20年に一度開帳され、県指定文化財にもなっています
天台宗比叡山延暦寺末。(阿児町町史より)



この国府(こう)集落は半農半漁の地区で
太平洋に面した 国府の浜という大きな砂浜に面し
古来より強風や台風時は風は勿論砂の被害に見舞われてきた
浜沿いに松を植え、居宅は敷地の周囲を「槇垣」で囲った
条里制が引かれ路地と家々が織りなす幾何学模様は美しい


国府集落は海辺のため、たびたび津波などの被害に遭いましたが
天正年間(1573~1592)に源慶寺を建立した僧・道念が点在していた村を
一箇所に集めて条里制を布き、その際に住居を約1反歩(300坪)の方形にして
砂防・防風のために槙垣を奨励したと言われています

また、本集落は、「隠居制度」と呼ばれる家族制度もあり
長男が嫁をもらうと親は隠居に移り
同じ敷地内にいながら、別居、別食、別財で
2世帯が暮らすという全国的にも珍しい風習があります
四百年前から核家族を踏襲しているのです



年中サーファーが訪れ志摩地方でも有名なサーフィンのメッカです
毎年夏は海水浴客でにぎわい
「こうの白浜」「阿児の松原」海水浴場としても知られている



明日の「ようかさん」天候が怪しい けど
無事終了を願いたい


このあと6月は
浜島の「いせえびまつり

磯部の「御田植え祭り=おみた」へとつづく